そもそも「年間休日」とは

そもそも「年間休日」とは

ここでは年間休日の平均日数や、年間休日に含まれるもの・含まれないものなどをわかりやすく解説しています。

1年間に取得できる休日の合計日数

1年間に取得できる休日の合計日数

年間休日は従業員が1年間に取得できる休日のことです。日数は会社ごとに定められているので、日本のすべての会社が一律ではありません。労働基準法の範囲内であればそれぞれの判断で休日数を設定できるため、職種によって多少の違いがあります。

平均はどれくらいなのか

平均はどれくらいなのか

少し前まで休日は日曜日だけでしたが、近年は「休日=土日」が一般的です。土日とお盆休み、お正月休みを合わせると大体120日前後になりますが、厚生労働省の調査によると2022年の国内企業の平均年間休日数は約115日だったので、平均を若干上回っていることになります。年間休日の日数が多いかどうか判断したい人はこの数字を参考にするといいでしょう。

年間休日に含まれるもの

年間休日に含まれるもの

年間休日は会社ごとに設定されるため日数にも差がありますが、具体的にはどのような休日が含まれるのでしょうか。一旦整理してみましょう。
年間休日に含まれるのは土日の定休日に加え、お盆休みやお正月休みです。これらが休日として扱われるのは当たり前、と考えている人も多いのですが、就業規則に休日と定めていなければ会社が出勤日として設定しても問題はありません。例えば、飲食業やホテルなどの宿泊業、アミューズメント業などは世間一般が休日となる土日や夏休み、お正月が繁忙期です。「稼ぎ時なのでその期間は休日がほとんどない」というところも少なくありません。

年間休日に含まれないもの

年間休日に含まれないもの

年間休日は全従業員が一律に取得できる休日です。有給休暇のように個別に取得する休日は年間休日に含まれません。数人の従業員が同じ日に有給休暇を取得することはあっても、全従業員が同時に有給休暇を取得することはないでしょう。もし従業員の有給休暇が業務に支障をきたす場合、会社は従業員の有給休暇取得日を変更できます。
また、建国記念の日や天皇誕生日、敬老の日などの祝日は基本的に年間休日に該当しません。法的な規定が設けられているわけではないので、年間休日に含めるかどうかは各会社の判断に委ねられています。慶弔休暇や育児休暇も有給休暇と同様、全従業員が一斉に取得するものではありません。個人の判断で取得するものなので年間休日には含まれず、会社によって有給休暇に該当するかどうかも異なります。
近年は年間休日には含まれないものの、リフレッシュ休暇や誕生日休暇など会社独自の休暇を定めるところも増えています。

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