年間休日の日数は会社が独自に決めるもので、一律ではありません。そのため、職種によって日数に差があります。また、年間休日は転職先を比較する際の有効なデータです。例えば、年間休日が少ないところは休日を与える余裕がないくらい多忙で、心身の健康にも大きな影響を与える可能性が高いです。事前にしっかり確認しておきましょう。ここでは年間休日の基礎知識だけでなく、採用担当者に好印象を与える退職理由の伝え方や、求人票で確認しておく項目など転職前に知っておきたい情報などをお伝えします。
年間休日とは、労働基準法で定められた法定休日と各会社が定める法定外休日を合わせた1年間の休日の合計日数のことです。日数は会社ごとに異なるため、多いところと少ないところがあります。土日の定休、お盆休みやお正月休みは年間休日に含まれますが、有給休暇や祝日、慶弔休暇や育児休暇など個別に取得するものは含まれない、といったように細かい違いもあるので注意してください。最近はリフレッシュ休暇や誕生日休暇など独自の休暇を設けているところもありますが、これらは年間休日には含まれません。
仕事に集中するのが難しい、心身の疲労が回復できない、など休日が少ないことで悪影響が出ている場合は転職を検討することをおすすめします。甘えではないか、と思う人もいるかもしれませんが、心身の健康を損なってまで我慢する必要はありません。もっと休日が多く、働きやすい職場があるはずです。後ろめたい気持ちが残っていると転職先に退職理由をどう伝えればいいのか迷ってしまうかもしれません。正直に伝えると悪い印象を与えてしまうので、ポジティブな気持ちで退職したことを伝えるようにしてください。
求人票には年間休日も記載されているので必ず確認してください。たまに有給休暇が含まれた日数が記載されていることがありますが、有給休暇は個別に取得する休日なので年間休日には含まれません。実際の日数はもっと少なくなるでしょう。補足事項がないか、隅々まで確認してください。また、週休2日と完全週休2日を勘違いしているケースもあります。休日がどのように設定されているのかも事前に確認しておきましょう。会社によって慶弔休暇の有無も異なるため、そちらも確認しておくと入社後のトラブル防止に役立ちます。