そもそも年間休日とは何なのか、正しく理解しているでしょうか。この機会に、改めておさらいしておきましょう。年間休日とは会社ごとに定められている1年間に取得できる休日の合計日数のことです。労働基準法の範囲内で各会社が日数を設定するため、職種によって多少の差があります。平均年間休日は約115日なので、それ以上多ければしっかり休日を取得できる会社だといえます。ただし、すべての休日が年間休日になるわけではありません。有給休暇のように年間休日に含まれないものもあります。
年間休日が少ないのは飲食業や宿泊業、販売業などです。世間一般が休日になる土日祝日や夏休み、お正月は稼ぎ時なのでなかなか休日が取れません。人数もギリギリなので、急な欠勤が出た場合は休日返上で働くこともあります。また、発展途中のベンチャー企業も休日が少ない傾向があります。人材や資金が不足しているため、1人ひとりにかかる負担がどうしても大きくなってしまうからでしょう。土日関係なく営業している運送業も同様ですが、運送業はさらに労働基準法違反などの問題も抱えています。
年間休日の日数が少ないと仕事の比重が大きくなってしまうため、休日は疲労を回復するので精一杯、リフレッシュができない、というケースも少なくありません。休日の少なさは退職理由になります。怠け心による甘えやわがままではないので、心身が疲弊する前に思い切って転職しましょう。ただし、休日の少なさをそのまま伝えてしまうと採用担当者の印象を悪くしてしまうので注意してください。どのように話せば好印象を与えられるのかも一緒に紹介します。